ASAKI’s blog

ASAKIのつれづれなる日記

お遍路さん、9日目。

1/3(火)お遍路さん9日目。ほぼ毎日、車中泊をしながら、寺をまわり続け、残り8寺。
今日は7寺をまわると決める。
早朝。お大師さまが産まれた聖地、善通寺へ。1/1に来た時はあまりの参拝者の多さに、お参りを諦めたが、今日は夜が明けきる前に来たので、参拝者は少ない。
広大な境内を少し迷いながら、薬師如来さまを奉る本堂と、弘法大師空海さまを奉る大師堂をお参りする。

薬師さまの真言は、オン、コロコロ、センダリ、マトウギ、ソワカ
一応意味はあるけど、意味よりも、コロコロって響きがかわいいから好き。

お参りの作法としては、手と口をすすぎ、ろうそくとお線香3本を供え、日付と簡単な住所と名前を書いた紙の札を納め、お賽銭をし、開経文、懺悔文、三帰、三竟、十善戒、発菩提真言、三摩耶戒真言、般若心経、光明真言、御宝号、廻向文を唱える。

書くと大変だけど、やってみれば、程良い作法に感じる。

不思議なのは、やっていると、よくお日様が顔を出してくれる。

あと、自分の声の響きも、寺によって違う。何かを感じて、声質や声量や拍子が変わる。

さてさて、今日は少し余裕があったので、2時間の山道をあるいて、マイナス2度の四国最高標高にある雲返寺へ。

2時間の山道はさすがに汗をかいて、そのぶん、汗がひく頂上の境内は極寒。

案の定、雪が積もっていたが、ロープウェイで7分で行けるので正月の参拝者で賑わっていた。

どうしても、人が増えると気がざわつく。

人はどんどん増えるけど、増え過ぎれば、世界のバランスが崩れ、世界は自らバランスを整えようとする。

産まれる事(あ)にも、死ぬ事(うん)にも、世界のバランスにとっては同じ価値がある。

それでも、それを快く受け入れられる準備が整う人は少ない。

そのために、仏や法や僧が日本に根付いる気がする。

お大師さまが高野山を開いてからあと、2年で、1200年が経つ。

密なる教えに興味を持つ人は自然に増えるだろう。

私がしている事に何かを感じとる人もいるだろう。

今を愉しむ人も、今を苦しむ人も、同じ今を生き、やがて必ず死を迎える仲間であり、家族である。

「お互い様」

誰かを責めても救われない。痛みをシェアし、持てる太陽を遍く照らす結願をする。

明日は最後の最難関の寺、百名山石鎚山系にある横峰寺を四国八十八霊場最後の結願の地にする。

御本尊は、大日如来さま。即ち太陽。
ASAKI